レゴデュプロを卒業して、次に黄色いクラシックシリーズを与えようと思っても、思った以上に種類が色々あってとても迷いますよね。
よくわからないからとりあえず大きいの(スペシャル)を選んどけ!と思っている方、それはちょっと早とちりですよ。
ひとまず心を落ち着かせて、こちらの記事で違いを理解すれば、子供の好みや適性に合った、最適なレゴクラシックを選べるようになります。
今回の記事では、シンプルだと思いきや意外と種類が多い、黄色い箱のクラシックシリーズについて、選び方の要点を解説したいと思います。
レゴクラシックは、アイデアボックスとアイデアパーツの2つのシリーズに分けられます。
レゴ® クラシックセットには、お子さまの創造力を引き出すひらめきや組み立てアイデアが盛りだくさん。形状や大きさの異なるカラフルな組み立てピースとわかりやすい組み立て説明書を使って、お子さまの創造力を開花させる、さまざまなレゴブロックの組み立てを楽しみましょう。レゴブロックの未知数の遊び方を体験していただける、エキサイティングな組み立てセットを種類豊富にそろえました。
レゴ公式ページ「レゴクラシックについて」より
レゴ公式サイトのクラシックページはこのように書かれていますが、実際選ぼうと思うと種類がたくさんあって迷うかと思います。
実はそれもそのはずで、レゴクラシックにはさらに大きく2つの区分、アイデア「ボックス」とアイデア「パーツ」があり、それぞれセットとしての役割が違います。
急いで購入したい方が選びやすいように、おさえたいポイントをまとめました。
アイデアボックス
- パーツ:「どんな遊びにも対応できるように幅広く」選ばれていて、
- 説明書:「男の子も女の子も熱中できるモデルが、偏りなく用意」されている、
- 遊び方:購入してから長い間にわたって「自由に毎回違うものを作って遊ぶことができる」セット。
アイデアパーツ
- パーツ:「子供の個性や好みに寄り添えるよう、テーマごとに」選ばれていて、
- 説明書:モデルは「すべて同時に作って、世界観の入り口にできる」ような仕組みになっている、
- 遊び方:「子供の好きな要素(自動車など)を元に、ブロックに対する興味へと誘導することができる」セット。
共通する特徴
- ミニフィグ(人形)は付属していません。
- 戦うためのセットはありません。
このように、レゴクラシックシリーズを選ぶ際には、セットごとの方向性を理解するととても選びやすくなります。
初めに理解しておけば、パーツが足りなくなって増やそうと思った時も迷いませんよ。
次の項目では、2つのシリーズの違いをさらに詳しく解説します。
レゴduploとレゴクラシックには互換性があります。レゴの基本ブロック(2×4ポッチ)2個でデュプロ(2×2ポッチ)1個と同じ大きさになり、上にも下にも繋げることができます。もし家にデュプロがあるのでしたら、レゴと一緒に使って、大きな家の土台にしたりなど大活躍まちがいなしです。
ちなみに、アンパンマンのブロックラボも互換性があり、一緒に遊ぶことができます。
2つのシリーズ、アイデアボックスとアイデアパーツの違いを解説します。
どちらも初めてのレゴに最適ですが、それぞれ役割が違います。
- パーツを網羅している、アイデアボックス
- ブロック遊びの楽しさに気づく仕組みを持っている、アイデアパーツ
選ぶ基準は「親としてレゴを使ってどのように遊ばせたいと思っているか」と、「幼児前期(~3歳)用のブロックを経験しているか」です。
アイデアボックス:パーツが網羅されている、はじめから自由に遊ばせるためのセット
パーツを網羅することに主眼が置かれているため、「はじめから自由に遊ばせる」遊び方に向いています。
パーツの種類や色を網羅していること、説明書のモデルに偏りがないことなどから、「どんな遊び方にも対応できるように構成された、子供の幅広い個性に対応できる万人向けのセット」と言えます。
ただし、万人向けがゆえに、子供をレゴ好きに誘導するようないい意味でのパーツの偏り(例えばタイヤが多いなど)はありません。
そのため、デュプロやアンパンマンブロックラボなどの幼児前期(~3歳)用ブロックを経験済みの、ブロック遊びにすでに慣れている子供により適しています。
デュプロやアンパンマンブロックラボからステップアップする子供ならば、すでにブロック遊びの楽しみ方が分かっているので、スムーズに遊び始めることができるはずです。
アイデアボックスの特徴
- どんな遊びにも対応できるようにパーツは幅広く選ばれています。
- 男女や好みに左右されない、幅広いモデルが説明書に用意されています。
- 片付けるためのプラスチック製ボックスが付属します。(一部小さなセットを除く)
アイデアボックスが向いているお父さん
- はじめから自由に遊ばせたい。
- 一緒に遊んであげて、遊び方を促してあげられる。
- すでにデュプロやアンパンマンブロックなどを経験済み。
アイデアパーツ:ブロック遊びの楽しさに気づかせることができるセット
テーマごとにセットが販売されているため、「子供の個性に沿った遊びができる」セットです。
このことは、言い換えると「これまでブロック遊びにあまり親しんでこなかった子供でも、好きなテーマ(車や街など)を選ぶことで興味を持ちやすい仕組みになっているセット」と言えます。
この特徴は、デュプロなどの幼年期向けブロックを経験してきていない、本当に初めてブロック遊びを始める子供に向いています。
アイデアパーツの特徴
- 箱に書かれたモデルをすべて同時に作れます。
- テーマに沿ったモデルを「順番に」「たくさん」作りながら、レゴの楽しさを自然と感じることで、「子供をレゴ好きに導くしくみが組み込まれている」セットです。
- ボックスは付属しないので、他に収納箱が必要です。
- アイデアボックスに比べてパーツを網羅していません。(パーツに偏りがある)
アイデアパーツが向いているお父さん
・ブロックを与えたいが、子供と一緒に遊べるか不安がある。
・子供が興味を持ちそうなテーマがある(車や街など)。
・いままでブロックであまり遊んでいない。
次の項目からは、アイデアボックスとアイデアパーツについて、セットごとの特徴を説明します。
アイデアボックスについて詳しく解説!〈スペシャル〉を例に説明します。
アイデアボックスは、「パーツが網羅されている」ことが最大の特徴の、はじめてのレゴから自由に遊ぶためのセットです。
男の子も女の子も両方が好きなものを作れるような、基本的なパーツと特殊パーツが揃えられています。
例として、黄色のアイデアボックス <スペシャル> のパーツの一部を紹介します。
動物などを作るときに役立つパーツ
- 丸いキョトンとした目4個
- にっこりした目3個
建物を作るときに役立つパーツ
- 小さいガラス窓5個
- 中くらいのガラス窓2個
- 大きい観音開きの窓枠4個(対応する窓は3種類)
- 上が丸い小さな窓2個
- 上が丸い中くらいの格子窓2個
- 透明のガラスのような壁2個
- ドア2個
- 格子2個
- 屋根に使える斜めのブロック:大きさそれぞれで86個
庭を作るときに役立つパーツ
- 大きい花2個
- 小さい花9個
- 6×12のプレート
- 16×16のプレート
車を作るときに役立つパーツ
- 大きいタイヤ2個
- 小さいタイヤ4個
- フロントガラスに使える斜めのパーツ2個
- ショベルカーのアーム
ブロック外し
他にもベーシックな物から特殊なのものまで様々な形のパーツが〈スペシャル〉には入っています。
片付けるためのプラスチック製ボックスが付属します。(一部を除く)
スペシャルとプラスにはプラスチック製のボックスが付属します。
ベーシックは蓋がプラスチック製でボックス自体は紙製です。
スペシャルとプラスのボックスの底には蓋のポッチが収まるくぼみがあります
底には蓋のポッチが収まるくぼみがありますので、重ねて片付けることができるようになっています。
ボックスには余裕があるので、追加で購入したパーツも一緒に片付けることができます。
例えば、スペシャルを購入したあとに、プラスを追加購入した場合、スペシャルの箱に両方のブロック全部を入れるることができます。
空いたプラスの箱には作った作品を収納し、重ねて棚へといったしまい方もできます。
説明書には、バラエティ豊かな数種類のモデルが掲載されています。
説明書には男女どちらでも遊べるように幅広いモデルが載っています。
【作れるモデルの例】スペシャルの場合
説明書を見ながら9種類のモデルが作れます。
- カメラ
- アームが動くショベルカー
- とぼけた顔のカエル
- お庭付きのピンクのおうち
- 首の長い鶴のような鳥
- 水色のスクーター
- プレゼントを持ったリボンを付けた熊さん
- カッコイイお城の門
- 建物の並ぶ街並み
車や街、城の門、動物など、組み合わせて遊べるようにモデルが選ばれています。
説明書のモデルの中から好きなものをいくつか作り、世界観が少しずつ構築されていく中で、子供が自分なりのレゴの楽しさを感じ取っていくことと思います。そこからさらに発展してオリジナルのモデルを増やしていくことが、レゴ好きに近づく第一歩です。
アイデアパーツとの違い
- 作れるモデルにはセットに共通するテーマはありません。
- 説明書のモデルすべてを同時に作ることはできません。
「入っている個数の違い」によって、数種類が販売されています。
現在、アイデアボックスシリーズは3種類販売されています。
それぞれに公式ページ説明書PDFヘのリンクを掲載しました。
説明書にはすべてのパーツ個数や作れるモデルが掲載されていますので、購入を検討されている方は、一度ご覧いただくことをお勧めします。
黄色のアイデアボックス <ベーシック>
- 221ピース
- 4歳から
- 説明書のリンク https://www.lego.com/ja-jp/service/buildinginstructions/10692
- ボックス(蓋:プラスチック、本体:紙製)が付属
黄色のアイデアボックス <プラス>
- 484ピース
- 4歳から
- 説明書のリンク https://www.lego.com/ja-jp/service/buildinginstructions/10696
- プラスチック製ボックスが付属
黄色のアイデアボックス <スペシャル>
- 790ピース
- 4歳から
- 説明書のリンク https://www.lego.com/ja-jp/service/buildinginstructions/10698
- プラスチック製ボックスが付属
アイデアボックスのまとめ
【遊び方】
説明書のモデルを作ってレゴ遊びに慣れながら、まんべんなく集められたパーツを使って自由にあそぶ。
【選び方】
値段の違いはパーツの量の違いだと思っていいです。柔軟に遊びたいのなら、予算にあわせてより大きいものを購入したい。
追加で購入するなら
ベーシックなパーツがもっとほしい場合
クラシック アイデアボックスの違うセットを購入するのがおすすめです。
なぜなら、同じようなパーツでも、〈スペシャル〉〈プラス〉〈ベーシック〉3つのセットそれぞれで、入っている種類が少しずつ違うからです。
例としては、3つのセットすべてに違う種類のタイヤが入っています。
足りないと思ったら違うセットを購入することで、パーツの種類も量も増やすことができるようになっています。
特定の遊び方をより深めたい場合
持っているボックスで遊んでいるうちに好きなテーマ(車や家、メカなど)が見つかったなら、次に購入するのはアイデアパーツがおすすめです。例えば車なら、アイデアパーツ〈ホイール〉を購入すれば、タイヤはもちろん、車を作る際にアイデアが広がるパーツ(連結パーツなど)が集められています。
戦って遊びたいなら、幅広い年齢を対象にしたセットが用意されているニンジャゴーをおすすめします。
ミニフィグを使って遊びたいなら
アイデアボックスで基礎的なブロックが揃っていますので、街や車で遊びたいならシティやフレンズ、戦いならニンジャゴーなど、どんなシリーズを増やしても楽しく遊べます。
アイデアパーツについて、詳しく解説!〈お家セット〉を例に説明します。
アイデアパーツの特徴は、「子どもの個性に寄り添って」特定のテーマに沿ってパーツが集めれれていることです。
テーマに沿ったモデルをたくさん作り揃えながら、レゴの楽しさを自然と身につけることができるセットとなっています。
箱に書いてあるモデルをすべて同時に作れます。
「全て同時に作れる」ことが大事なポイントです。
順番に作っていく過程で、大好きなお家がたくさん作れますので、遊んでいるうちにレゴの楽しさを感じることになります。
テーマごとに数種類が発売されています。
【街を作りたいなら】アイデアパーツ〈お家セット〉 11008 270ピース 4歳から
- 270ピース
- 4歳から
- 説明書のリンク https://www.lego.com/ja-jp/service/buildinginstructions/11008
【キラキラ輝くかわいいものが好きなら】アイデアパーツ〈透明パーツ入り〉11013
- 500ピース
- 4歳から
- 説明書のリンク https://www.lego.com/ja-jp/service/buildinginstructions/11013
【自動車あそびが好きなら】アイデアパーツ〈ホイール〉11014
- 653ピース
- 5歳から
- 説明書のリンク https://www.lego.com/ja-jp/service/buildinginstructions/11014
【宇宙が好きなら】アイディアパーツ〈スペースミッション〉11022
- 1700ピース
- 5歳から
- 説明書のリンク https://www.lego.com/ja-jp/service/buildinginstructions/11022
説明書にはテーマに沿った数種類のモデルが掲載されています。
外箱を開けると、作りやすいように説明書のモデルごとにパーツが袋分けされています。
- 説明書の順番に組み立てていくと、ボックスに書いてあるモデルをすべて組み立てることができます。
- そのため、お家セットなら「お家をたくさん並べて遊ぶ。」ホイールなら、「たくさんの車を使ってトミカのように遊べる」など、テーマに沿った遊び方ができる様になっています。
- 「モデルをたくさん作るなかでレゴに慣れていき、できた複数のモデルで遊ぶことで楽しさや遊び方を自然と身に着け、そこからだんだん発展させていく。」という遊び方に適しています。
- これは、レゴの遊び方にまだなれていないお父さんが、子供と共にレゴの遊び方を身につける上でもよくできている仕組みになっています。
アイデアパーツのまとめ
【遊び方】順番に作るだけで統一したモデルが揃うため、できたモデルを改造したり、2つのモデルを合体させたりなど、子供との遊びを広げやすいです。
【選び方】子供が興味を持ちそうなテーマがあるのなら、レゴ好きになるチャンスです。
【追加するなら】アイデアパーツシリーズはパーツに偏りがあるので、次購入するならアイデアボックスをお勧めします。アイデアボックスを追加することで、アイデアパーツで作れなかった世界観へ広げていくことが可能です。例として、アイデアパーツホイールを購入していたら、アイデアボックスを追加で購入することで、自動車が走る街をつくったり、より大きな自動車を作ったりと、さらに楽しい遊びが待っています。
【まとめ】レゴクラシックを実際に選ぶなら
まずはアイデアボックスかアイデアパーツかを理解する。
アイデアボックス:パーツが網羅されている、自由に遊ばせるセット
セット内での種類の違いはピースの量。後々の事を考えたら、予算内でもっとも大きい物を購入したい。
基本的なパーツを網羅しているので、遊びの自由度が高い。
アイデアパーツ:ブロック遊びの楽しさに気づかせることができるセット
セット内での種類の違いは扱うテーマ。子供の好みに応じでセットを選びたい。
説明書に掲載されているモデルすべてを同時に作れるため、順番に作る中でレゴの楽しさを感じることができる。
そのため、今までブロックにあまり興味を持ってこなかった子供の場合はアイデアボックスよりもアイデアパーツを与えた方が興味を持ちやすいかもしれません。
さいごに、この記事を最後まで読んでいただいてありがとうございました。
読んでくれた方の子供とのあそびが、楽しく、有意義なものになることを願っています。
こどもLifeHack 管理人 ましかく
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