子供のころ何のブロックで遊んでいましたか?
僕はもっぱらダイヤブロックで遊んでいました。
弟と透明なキラキラブロックを奪い合ったり、関節パーツを駆使してロボットを作ったり、大きな街を作ったり。
子供時代の記憶の中で、「遊び」といえばダイヤブロックでした。
しかし、自分が親になった今、ダイヤブロックに好感は持っているものの、今現在子供に与える遊びとしての立ち位置はどうなっているのか疑問に思い、ネットや実店舗でたくさん調べました。
これからこの記事を読もうとしている方は、
- 子供の頃ダイヤブロックで遊んだ
- 自分の子供にも使わせたいが迷っている
- レゴかダイヤブロックか、どちらを与えるか悩んでいる
このような方が多いかと思います。
子供の頃の僕は、レゴのことを「なんだか使いづらいブロック」と思っていました。
今回は、自分の子供にどちらのブロックを与えようか悩んでいる昭和生まれのお父さんへ向けて、僕が実際に子供に与えるために調べた情報に基づいて、レゴとダイヤブロックの違いを解説します。
レゴかダイヤブロックかを選ぶ最初のポイントは「どのような遊び方をしたいか」。
これからこどもにブロックを与える際のイメージとして、具体的にどのような遊び方をしたいと考えていますか?
- 説明書を見ながらモデルを組み立てることで、理解力を養いたい。
- 自由に遊ばせることで、想像力を養いたい。
きっと、このどちらかの遊び方に近いものかと思います。
「説明書を見ながらモデルを組み立てて、理解力を養いたい」と思っているならレゴ一択
「説明書を見ながらモデルを組み立てて、理解力を養いたい」と思っているのでしたら、迷うことなく、レゴ一択です。
なぜかというと、今現在、ダイヤブロックのラインナップにはそのようにモデルを組み立てるセットは用意されていないからです。
僕たち親世代が子供のころはダイヤブロックにもモデルを組み立てるキットがありましたが、現在の販売ラインナップにはありません。
製造元カワダの今の商品ラインナップの中では、小型で対象年齢が12歳以上の、「ナノブロック」シリーズがその役割を担っています。
「自由に遊ばせることで、想像力を養いたい。」と思っているなら、レゴとダイヤブロック両方のブロックが選択肢
「自由に遊ばせることで、想像力を養いたい。」と考えているのであれば、レゴとダイヤブロック両方が選択肢となります。
なぜなら、レゴとダイヤブロック、それぞれにベーシックなブロックを中心に集めたセットが用意されているからです。
レゴならレゴ クラシックセットが、ダイヤブロックならダイヤブロック ベーシックシリーズがベーシックなブロックを集めたセットになります。
次の項目では、レゴとダイヤブロックそれぞれの中から、ベーシックなブロックを集めたシリーズを解説します。
選択肢の豊富やさや、今後の発展性で選ぶならレゴ
- 初めに買う時や、つぎ足したくなった時の「選択肢の豊富さ」
- 今後年齢が上がった時に、さらに高度なものを与えられる「発展性」
これらに関してはレゴのほうが圧倒的に優れています。
対象年齢の広さ、そして対象年齢ごとのラインナップ、どちらも個人では把握しきれないほど充実しています。
3歳半から対象のレゴデュプロから、プログラミング教材や科学的な学習教材を含むエデュケーションシリーズまで幅広い分野と年齢層にわたるシリーズが用意されています。
ベーシックなセットの比較
ここからは、レゴとダイヤブロックそれぞれの中から、ベーシックなブロックを集めたシリーズを解説します。
- レゴ クラシック シリーズ
- ダイヤブロック ベーシック シリーズ
LEGO CLASSIC シリーズ
男の子用、女の子用、幼児用、大人用など、いろいろなターゲットを網羅しているレゴのテーマ別ラインナップの中で、ベーシックなブロックを集めたテーマがレゴ クラシックです。
レゴ クラシックの中でも、初めてレゴ遊びをする子供のために用意されているのが「黄色のアイデアボックス」シリーズです。
黄色のアイデアボックス シリーズの特徴
- ベーシックなパーツが偏りがなく集められている。
- 特殊パーツ(タイヤ、窓、ドア)なども適度にセットになっている。
- 色数が豊富
- 男女どちらでも好きになるように配慮されている。(説明書のモデルの種類など)
- 基礎板がセットになっている。
- 簡単なモデルを組み立てることができる説明書が同封されている。
- ケースがセットになっているので片付けに困らない(一部を除く)。
画像はレゴクラシックシーズの中でも人気の高い、レゴ クラシック 10698 黄色のアイデアボックス <スペシャル>です。
色数が豊富な790ピースのブロックと、小さめの16×16ポッチの基礎板、9つのモデルの作り方が書かれた説明書が同封されているので、レゴを初めて購入するならばこちらをおすすめします。
公式ホームページから説明書のpdfがダウンロードできますので、実際に入っているブロックの種類や、組み立てることができるモデルの種類は説明書をご覧ください。
レゴ クラシック 10698 黄色のアイデアボックス <スペシャル>公式ページの説明書へリンク
「レゴはなぜ世界で愛され続けているのか(日本経済新聞出版社)」にも書かれているように、レゴ社は1932年の木製玩具の販売から始まり、2000年代の倒産危機を乗り越え成長を続け、2010年には一年で360億個を生産するほどの規模まで成長した世界的な企業です。
ダイヤブロック ベーシック シリーズ
ダイヤブロック ベーシックは現在4種類のセットが販売されています。(2022年8月時点)
子供の頃、説明書を見ながら関節が動くロボットや飛行機などを作った方もいるかと思いますが、現在はそのようなモデルを組み立てるセットはダイヤブロックにはありません。
ダイヤブロック ベーシックシリーズのラインナップはとてもシンプル
ダイヤブロックベーシックシリーズのラインナップはとてもシンプルです。
ダイヤブロックベーシックのどのセットを選ぶかの基準は、入っている個数の違いです。
ダイヤブロックのラインナップの中で個数が最も多いセットはダイヤブロック BASIC 350(350個)です。
350個と聞くと多く感じるかもしれませんが、レゴクラシックの中では中程度の量のレゴ クラシック 黄色のアイデアボックス <プラス>の484ピースと比較しても100個以上少なく、創造的に遊ばせたいのでしたら、まずは一番大きいBASIC350の購入をおすすめします。
9月に先行販売されたダイヤブロックOKOMEIRO(オコメイロ)もベーシックなパーツが取り揃えられているセットです。サイズはS・M・Lの3種類が用意されています。
ダイヤブロックOKOMEIRO(オコメイロ)についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
ダイヤブロックのシンプルなラインナップは、レゴブロックにない強み。
レゴのラインナップは多すぎて、よほど研究しないと個人では把握しきれません。
実は、執筆時にLEGO公式ホームページを調べたところ、レゴ クラシックシリーズだけも17種類のラインナップがあります。
レゴブロックのラインナップは複雑になりすぎていて、親がしっかりと選ぶには選択肢が多すぎます。
時間のない忙しいお父さんにとっては、ダイヤブロックのほうが選びやすいと思います。
ラインナップが少ないのでどれを与えるか悩む必要はありません。
少ない種類のパーツから工夫することで様々なものを作らせたい方で、レゴより少し幼いうちから扱えるという意味では、ダイヤブロックのほうが向いているといえそうです。
実際に、僕の家でもたくさんパーツが有ったほうがいいと思ってレゴを集めすぎたところ、一時期子供がレゴであまり遊ばなくなってしまった時期があります。
自分が子供の年齢やブロックに対する慣れを考えながら、適正なものを選んであげることが大事だと痛感しています。
息子は実家に行くとおじいちゃんと一緒にダイヤブロックで遊んでいます。「何のブロックであそぶか」も大事ですが、「だれとどのように遊ぶか」も大切な要素です。
今の親世代が昔遊んでいたようなセットは、
現在のダイヤブロックのラインナップにはありません。
こここらは僕たち親世代が持っている「昔遊んだダイヤブロックのイメージ」と、現状のダイヤブロックのギャップについて説明します。
昔はダイヤブロックもレゴと同じようにいろいろなセットが販売されていました。
子供の頃ダイヤブロックで遊んだことのある方は、飛行機や怪獣、建物などのセットを作った記憶があると思います。
しかし今、ダイヤブロックのラインナップは僕たちが子供の頃とはかなり違い、極端に少なくなっています。
ダイヤブロックのラインナップはベーシックなセットのみ。
現在、ダイヤブロックはベーシックなセットしか販売されていません。
ダイヤブロックは昔販売していた恐竜やロボットを作るようなセットから撤退してしまいました。
僕が子供のころは、今のレゴブロックのように、ダイヤブロックにもたくさんのレパートリーがあり、いろいろな特殊パーツを組み合わせて遊ぶことが可能でした。
しかし現状、残念ながらダイヤブロックはベーシックセット4種類と幼児用セットが1つしか販売されておらず、ラインナップはごく限られたものとなっています。
そのため、自分たちが遊んだ昔のイメージはいったん置いておいて、現状のラインナップや拡張性を比較した上で子供に与えることをおすすめします。
ダイヤブロックから派生したナノブロックは販売中のものだけでも数100種類ありますが、大きさがダイヤブロックの半分と、とても小さいため子供に与えるには適しません。
公式サイトでも「大人向けのブロック」と位置づけられています。
今回の記事では、レゴとダイヤブロックのそれぞれの長所と短所を比較します。
この記事を読めば、自分が子供にどちらを与えればいいかをしっかりと把握することができると思います。
そのうえで、子供にどのように遊ばせたいかを踏まえて選んでいただければと思います。
ダイヤブロック派のお父さんが抱きがちな先入観
ぼくが子供のころはレゴよりもダイヤブロックのほうが一般的で、僕の家にあったのはダイヤブロックでした。
たくさん遊んだこともあり、ダイヤブロックにはいい印象がありました。
ダイヤブロックだと思って親が間違って買ってきたレゴも家にありました。
でも、僕にとってレゴは「ダイヤブロックにくっつかないブロック」でしかなく、
しかも簡単に外れなくて、「外しづらい」という悪い先入観を持っていました。
レゴに抱いていた「悪い先入観」
レゴに抱きがちな「悪い先入観」はこのようなものがあります。
レゴに抱きがちな「悪い先入観」
- 外しづらい
- ダイヤブロックにくっつかない
- パーツが小さい
レゴに抱いていた「いい先入観」
レゴに抱きがちな「いい先入観」はこのようなものがあります。
レゴに抱きがちな「いい先入観」
- ブロック同士のつなぎ方がダイヤブロックよりも豊富
これらの先入観は、いいものも悪いものも含めて、「レゴの精度の高さ」が由来
次のトピックでは、精度について比較します。
レゴとダイヤブロックの精度について
レゴはダイヤブロックに比べて精度が高く、基本ブロックだけでなく特殊パーツの穴なども規格が統一されています。
そのため、見た目で「こことここがぴったり合いそう」な凸凹はカチッとはまるようになっています。
ダイヤブロックは基本的にはポッチ同士しかつながらないため、
ダイヤブロックしか触ったことがない人にとっては新鮮だと思います。
レゴとダイヤブロックの接合方法の違い
レゴブロックはポッチ1つずつがカチッと接合される構造になっていますが、ダイヤブロックは一列ひとまとまりで、すぽっとはまるように接合されます。
また、ダイヤブロックはそのため若干のあそびがあり、レゴに比べ外しやすく、力の弱い低学年ころまではレゴよりも扱いやすいと思います。
実際2✕4サイズの基本ブロック同士を接合し、それを両手で引っ張る力だけで外そうとした場合、レゴは大人でもかなりしっかり力を入れないと外れません。
しかし、ダイヤブロックの場合はすぽっと抜けるように外れるため、力はほとんど必要ありません。
実際に我が家の小1息子に聞いたところ、ダイヤブロックは外しやすいから好きだと言っていました。遊びに来た2歳の姪っ子もダイヤブロックはつけ外しできていました。
レゴとダイヤブロックのサイズを比較します。
ダイヤブロックとレゴの奥行き、幅は同じ。高さが違います。
- ダイヤブロック:12mm、レゴ:9.6mm(ポッチをのぞいた高さ)
- レゴのプレートは基礎ブロックの1/3の薄さ、ダイヤブロックは1/2の薄さ。
そのため、レゴのほうが細かい造形ができます。
レゴとダイヤブロックの違いを改めてまとめます。
レゴ
レゴは対象年齢が広い。ただし3歳程度まではデュプロが適正。
ラインナップが圧倒的に充実している。ただし種類が多すぎて適切に選ぶ必要がある。
小学校はもちろん、中学生、高校生、大人まで対応できるラインナップがある。
ダイヤブロック
ダイヤブロックはレゴより少し低年齢から使える。
ラインナップは極端に少ないが、制約がある方が創造性を養えると考えるなら十分。
ただしギヤなどの機械的な構造やプログラミングに対応できるような高年齢向けシリーズへの発展性はない。
記事をご覧いただきましてありがとうございました。
レゴとダイヤブロックにはそれぞれに長所があります。
しっかりと把握して適正な物を与えたいですね。
この記事が子供と遊ぶ際の役に立てましたらとても嬉しく思います。
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